@article{oai:kansai-u.repo.nii.ac.jp:00009161, author = {宮下, 真一}, issue = {3}, journal = {關西大學商學論集}, month = {Dec}, note = {サプライチェーン・マネジメント(SCM)における部品・商品在庫の変動については,生産・流通システムの情報化と交通ネットワークの連携に影響を受ける。これに関連して,高嶋(2002)は,流通システムにおける在庫形成の延期ー投機について議論している。在庫形成の延期とは小売業者への多頻度小口輸送を意味しており,この場合は小売業者の在庫費用は減少するけれども,メーカーの物流費用は増加する。これに対して在庫形 成の投機とは小売業者への大量輸送を想定しており,小売業者の在庫費用が増加する一方で,メーカーの物流費用は減少する。したがって,メーカーと小売業者の合計費用曲線が最も小さくなるのは,延期と投機の中間に位置する,多頻度小口輸送の商品と大量輸送の商品を小売業者が採用している状態である。近年の消費者ニーズの多様化は小売業者の在庫費用を押し上げる傾向にあるけれども,交通ネットワークの連携を含む物流・情報技術革新が進化してメーカーの物流費用が大きく減少すると,多頻度小口輸送の商品の比率がより増加すると考えられる。たとえば,ファーストリテイリングは,ベーシックな商品を大量に中国から海上輸送で調達することを基軸として,低価格商品の販売を実現している。また,世界的な小売業を見れば,ザラはベーシックな商品だけではなくて,ファッション商品をヨーロッパで生産しており,多頻度小口輸送を通じてスペインの縫製工場に配送することによって,在庫削減モデルを構築している。さらに,ウォルマートは,大量輸送商品と多頻度小口輸送の商品を中国で生産しており,航空輸送と海上輸送を適切に使い分けることによって,在庫極小化に取り組んでいる(宮 下真一2010b)。そこで本稿では,交通ネットワークの連携についてさらに理解を深めるために,SCMにおける港湾の位置づけを管理とネットワークの視点から考察する。その際,港湾を含めた適切な SCMを構築していくことが物流コストの減少,いわゆる小売業のEDLP戦略を可能にするというだけではなくて,それが地域活性化につながるという視点についても合わせて言及する。}, pages = {127--133}, title = {[研究ノート] 港湾管理・ネットワークからみる地域活性化の課題}, volume = {56}, year = {2011} }