@article{oai:kansai-u.repo.nii.ac.jp:00008816, author = {小井川, 広志}, issue = {3}, journal = {經濟學研究}, month = {Dec}, note = {先進国多国籍企業が主導して形成するグローバルな国際生産ネットワークが、途上国の経済発展に与えるインパクトは大きい。近年、グローバル・バリュー・ チェーン(GVC)と呼ばれる分野の中で、この問題に関する理論的・実証的な分析が進んでいる。本研究は、GVC分析の系譜と近年の研究動向を踏まえた上で、そこから途上国経済発展への含意を探ることを目的としている。ここではまず、GVC分析の理論的源流とされる世界システム論との関連を学説史的に検討した。近年のGVC研究は、ガバナンス論を中心とした企業中心的アプローチを重視しており、これにより具体的な開発問題への理論、実証面での研究の発展、精緻化は進んだと言えるが、その反面、歴史的、長期的、全体論的な近代資本主義の動態を明らかにしようとする世界システム論の思想的影響が低下しつつある点が指摘された。本論文の後半では、東アジア域内における半導体・家電産業の付加価値分配状況を定量的に追跡し、産業アップグレーディング概念に基づいて、アジア各国の産業発展の成果を評価している。}, pages = {99--114}, title = {グローバル・バリュー・チェーン(GVC)分析の展望―世界システム、アップグレード、ガバナンスの概念をめぐって―}, volume = {58}, year = {2008} }