@article{oai:kansai-u.repo.nii.ac.jp:00008665, author = {高橋, 基樹}, issue = {4}, journal = {關西大學經済論集}, month = {Mar}, note = {アフリカ各国の独立以前には政治権力と大衆が、資源の増加をめぐって共益的な関係を結んだことは希だった。植民地期には多様な文化集団が併存し、各々が倫理的共同体として形成された。持たざる多数者への資源配分を同民族の有力者に求める力が働くようになり、独立後には、国家 権力が左右できる資源は、腐敗及び「政治的部族主義」を強める一方、集団・地域間の分断を超えて国家の統合を維持するために用いられもした。構造調整政策はこうした国家の利害調整機能を減殺した。他方、冷戦後に広がった政治的自由化は集団間の競合を招き、「政治的部族主義」が大衆化し、より排他性と暴力性を帯びた。その反面で、アフリカの人びとは腐敗と「部族主義」を否定的に捉えもしている。こうした2つの方向の観念の根は同じ国民意識のうちにあり、両者のダイナミクスとしてアフリカ国家史を捉え直し、共益的・包摂的開発を展望することが課題となる。}, pages = {517--539}, title = {資源をめぐるポリティカル・エコノミー : 現代アフリカ国家史に向けての覚書}, volume = {67}, year = {2018} }