@article{oai:kansai-u.repo.nii.ac.jp:00008576, author = {竹下, 公視 and Takeshita, Koshi}, issue = {1}, journal = {關西大學經済論集}, month = {Jun}, note = {現代中国の社会経済システムに焦点を当て、近代化論と文明論の観点から、その特徴と行方をトータルに考察した。本稿で論じられた主要な論点は、つぎの5点である。(1)まず、現代中国は、「社会主義市場経済」と共産党一党制からなる独自の政治経済システムの下、変則的な「機能的資本主義」を追求した結果、予想を上回る成果を上げ経済大国となった。(2)しかし、その一方で数多くの問題を抱え、現在では成長率も鈍化し、「新常態」という新たな段階を迎えている。(3)「東アジア」においては、実際には東西冷戦構造は残存し、中国の台頭によってむしろ強化されさえしている。(4)現代中国の社会経済システムは、上下・優劣関係を前提とする中華文明(華夷思想)に通じる特徴を持っている。(5)近現代中国にとって19世紀半ば以来、「近代化」(工業化・民主化)は変わらぬ主題であるが、工業化は達成されているのに対して、民主化(法治)は未達成というアンバランスな状況にあり、ある種の危険性を孕んだ状態にある、ということである。以上である。}, pages = {43--65}, title = {現代中国の社会経済システムと「東アジア」 : 近代化論と文明論の観点から}, volume = {65}, year = {2015} }