@article{oai:kansai-u.repo.nii.ac.jp:00008574, author = {大塚, 忠}, issue = {1}, journal = {關西大學經済論集}, month = {Jun}, note = {日本でのTWIの受容は衰退することなく、工程と作業の標準化の中に組み込まれてしまうのであるが、アメリカの場合は忘却されてしまう。戦中は確かにTWIの速成訓練法はアメリカで根付くかのような勢いで浸透し、技能序列に基づく内部昇進機構を作り出すのに、TWIプログラムの影響は戦後急速に衰退する。このわけを3つの点で追及した。1つは監督者の地位の確定がタフト・ハートレイ法で行われたことである。アメリカでは現場監督者は、集団的取引関係に入れなくなった。第2は、徒弟訓練の復活である。徒弟訓練は速成訓練法と相いれない。第3は、職務評価法の発展と、先任権の拡張である。職務分析とTWI 速成訓練法は相補的関係にあり、職務評価が技能中心に行われ、先任権が部門内適用であれば矛盾はきたさないが、平和経済への転換で、先任権が工場ワイドになり、しかもストレートに適応されることで、技能中心の職務評価法は維持しがたくなってゆく。代わりに鉄鋼業では技能評価を低くし、「責任」を大きく評価することで、技能序列ではない職務価値序列を作り上げることに成功していた。USスチールの賃金表はその典型であり、長期に安定的な内部市場がこれによって出来上がったのである。TWIはアメリカでは必要とされなくなった。}, pages = {1--23}, title = {アメリカにおけるTWI監督者訓練システムの衰退(上)}, volume = {65}, year = {2015} }