@article{oai:kansai-u.repo.nii.ac.jp:00008448, author = {奥, 和義 and Oku, Kazuyoshi}, issue = {2}, journal = {關西大學經済論集}, month = {Sep}, note = {1930年代の日本経済は、世界同時不況下で欧米各国が長期停滞に悩む中、財政支出拡大、金融緩和、為替レートの下落など一連の政策によって景気回復を達成した。その過程で、とくに低為替=輸出ドライブに対して貿易摩擦が生じた。この時期の貿易摩擦の論点の一つにソーシャル・ダンピング問題があった。これは現在のWTOでも、貿易と労働基準として、重要な課題になっているところでもある。当時、日本と外国、日本国内で、ソーシャル・ダンピング論争が繰り広げられる。論争では、日本において欧米の経済学が高い水準で理解・実践されていたことが示され、またマルクス経済学との論争で、その政治的スタンスの差異も明確に示された。理論的・実証的に日本の経済学が高い水準にあったことを示す事例と言える。また世界同時不況下で、一国だけが独立して拡張的財政政策と金融緩和を行うと、それは低為替政策となり、激しい貿易摩擦を招来する可能性があり好ましくない。}, pages = {129--147}, title = {再考・ソーシャル・ダンピング論争 : 1930年代日本の対外経済関係の一側面}, volume = {59}, year = {2009} }