@article{oai:kansai-u.repo.nii.ac.jp:00008246, author = {大塚, 忠}, issue = {2}, journal = {關西大學經済論集}, month = {Sep}, note = {本稿はドイツにおける新しい生産システムをめぐる論争をまとめ、その上で新たな動向として提唱されてきたR.シュプリンガーの「フレキシブル標準化」仮説がドイツ自動車工業の組立工場の実態とどの程度適合しているのかを現地のいくつかの工場を訪問調査して確かめたものである。 調査はエキスパートインタビューには違いないが、いわゆる入り口調査であり、一応混流生産と需要変動への対応を中心に聴いたのだが、十分な回答を得たわけではなく、また現場調査ではないので確信には至ってない。しかし混流生産、グループ労働の浸透、多能(工程)化、マイスターの改善イニシアティブの有無、作業設計への労働者参加などについては工場ごとに違いはあるが聴きだせ、トヨタ系の組立工場の場合と比較できた。ドイツの基盤制度(職業訓練、二重の労使関係)を前提とすると、流れ組立方式で変量生産を実現するには何らかの形で専門工のイニシアティブを引き出す方策を考えざるを得ず、それには「フレキシブル標準化」は一つの実現可能な回答ではないかと思われた。ただしモジュール生産の方向もドイツでは大きな流れとして共通にあり、工程設計参加型の労働組織に今後とも動いていくのかははっきりしなかった。}, pages = {115--147}, title = {日独自動車組立工場の比較生産システム論 : 収斂への道程?}, volume = {52}, year = {2002} }