@article{oai:kansai-u.repo.nii.ac.jp:00008216, author = {鵜飼, 康東 and 渡邊, 真治 and Watanabe, Shinji}, issue = {2}, journal = {關西大學經済論集}, month = {Sep}, note = {われわれは、情報システム投資が銀行の市場価値の増加にどの程度貢献しているのかを分析するために、面接および郵送アンケートにより得られた企業データを使用して、パネル分析を行った。この結果、コンピュータに関連しない資産を時価換算した後に、ハードウェアとソフトウェアを合計して推計すれば、銀行の1円のコンピュータ資本が少なくとも17円の市場価値と関連づけられることが判明した。われわれのパネル分析の結論は、金融技術に関する現代日本の通説を覆すもので ある。 第1に、金融業においてはコンピュータのハードウェアとソフトウェアの投資が企業の市場価値に及ぽす影響が製造業よりもはるかに大きいという主張は誤りである。その数値は米国製造業の効果と大差はない。第2に、米国の経営学者を中心とするコンピュータ投資の効果の計測結果は過大評価の可能性が強い。われわれのようにコンピュータ投資総額にソフトウェア資産額を算入し て推計すれば、日米の情報技術の効果に大差はない。したがって、日本金融業の設備投資は情報技術革命に決して遅れをとってはいない。}, pages = {179--209}, title = {日本の銀行業における情報技術投資の経済効果 : パネルデータ分析による試算}, volume = {51}, year = {2001} }