@article{oai:kansai-u.repo.nii.ac.jp:00023946, author = {下山, 晃}, issue = {特集}, journal = {関西大学経済論集}, month = {Mar}, note = {200年の歴史を通じて、カナダの歴史展開の基層に広く先住民奴隷化の進展していた事実が徐々に明らかになり、カナダ史理解の常識や通説は大きく揺らぎはじめている。従来さかんにもてはやされてきて通説ともなっている「カナダにおける多くの優しい絆説」は、先住民受難の歴史を軸に据えた分析視点に立てば、全くの幻想であったことがすぐに理解できる。先住民奴隷化問題は、実は現今の有色人種差別問題や格差の問題とも密接につながる極めて重要な問題として、カナダにおけるその歴史的意義の大きさが問い直されはじめているのである。本稿筆者は、毛皮交易の世界史的意味を考察し続ける中で、このカナダの先住民奴隷化問題を「多くの優しからざる絆」の視点から分析し、今までいくつかの論文と著書を発表してきたが、本稿では、これまで日本では全く紹介されてこなかったヌーヴェル・フランスとカナダ北西部における先住民奴隷化の具体的事例を多数紹介し、それをカナダ毛皮フロンティア開拓史の流れの中で解析して、奴隷化という「優しからざる絆」がむしろカナダ史展開の本筋であったことを立証する。, 特集号}, pages = {63--85}, title = {カナダにおける毛皮交易の進展と先住民奴隷 : 「多くの優しからざる絆」の事例}, volume = {72}, year = {2023} }