@article{oai:kansai-u.repo.nii.ac.jp:00002308, author = {末成, 道男}, journal = {周縁の文化交渉学シリーズ7 『フエ地域の歴史と文化―周辺集落と外からの視点―』}, month = {Mar}, note = {本論は、350年前ベトナム中部に到着した華南の一移民集団が、現在に至るまでホストであるベトナム社会の構造に合わせ、如何に独自のかたちで同化してきたかを考察しようとするものである。  フエの社会、文化は、紅河デルタを中心とする北部ベトナムに比べ、比較的新しく開拓形成され、その歴史的地理的環境の影響を受け、またベトナム最後の王朝の首都がおかれたこともあって、独自の特徴を持つに至った。さらに、現代の工業化の影響をサイゴンやハノイのように直接受けていないため、伝統をかなり色濃く残している。本論では、このような特色を持つ中部村落の信仰が、中部王朝の形成後まもなく中国より渡来した明王朝遺臣の後裔である明郷の人々の信仰にどのような影響を与えているかを、具体的な資料をもとに提示した。  フエ市郊外Hương Vinh 社明ミンタイン清村にある天后宮(通称Chùa Bà)は、華人とキン族の中間にある明郷の信仰中心として、きわめて特色のある存在である。これまでの調査資料と、野間、西村ほか(2009)にもとづき、その特徴をキン族村落の一つの典型である清福村と比較しながら逐ってゆきたい。}, pages = {219--235}, title = {キン族村清福から見た明郷天后宮}, year = {2012} }