@article{oai:kansai-u.repo.nii.ac.jp:00022110, author = {松本, 哲人}, issue = {4}, journal = {関西大学経済論集}, month = {Mar}, note = {本稿の目的は、プリーストリーの教育思想を国家論の観点から明らかにすることである。プリーストリーは教育者としても非常に大きな貢献をなした思想家であったが、彼の国家論の観点から教育思想に着目した先行研究は断片的な考察にとどまっている。そこで本稿では、プリーストリーの国家と教育の関係及びウォーリントン・アカデミーでのカリキュラム案を概観しプリーストリーの教育思想の全体的な特徴を析出することとしたい。まず第1節において本論の問題の所在を明確化し、第2節で教育における国家の消極的な役割について考察し、教育分野に対する国家不干渉の原則というプリーストリーの基本的な立場を明らかにする。次に第3節において、非国教徒アカデミーの成立背景およびその中でプリーストリーの果たした役割等について論じる。第4節では、プリーストリーが考える非国教徒アカデミーでの教育理念を考察し、国家が保証しなければならない自由としての言論や表現の自由を取り上げる。そのような保証がなければ、全ての人々への知識の伝達経路は寸断されてしまうというのがプリーストリーの教育論の核心だからである。それでは、どのような知識を伝えればよいか。プリーストリー自身はこの中でとりわけ歴史を重要視し、歴史教育の重要性を強調していたのであった。最後に第5節において本論の議論を総括する。, 植村邦彦先生退職記念号}, pages = {259--275}, title = {教育、市民的自由、国家 : J. プリーストリーの教育思想}, volume = {71}, year = {2022} }