@article{oai:kansai-u.repo.nii.ac.jp:00022105, author = {中山, 智香子}, issue = {4}, journal = {関西大学経済論集}, month = {Mar}, note = {本稿は、人間の持続的な営みとしての経済を考える指針として、居住つまり住むことが生存の大切な条件であり、そこに水という要素が深く関わることを、経済思想の観点から考えるものである。このために、カール・ポランニーが著書『大転換』で提示した「居住か進歩か」という二者択一の意味を確認し、これを引き継いだ玉野井芳郎とイヴァン・イリイチが1970年代後半から80年代前半にかけて協働し、エコノミー=エコロジーという観点から人間と社会にとって重要な「水」の循環と代謝を論じるに至った経緯を考察する。それは、資本主義発展の源泉となったとされる囲い込みのプロセスが「自由な自己決定」による賃金労働を成立させた過程における人間の身体にあらためて着目し、その生存の基礎条件を見つめ直す試みである。こうした原理的考察は、水と深く関わっている人間社会の生存が切迫した課題となりつつある現代世界に重要であると考える。, 植村邦彦先生退職記念号}, pages = {237--257}, title = {居住と生存 : ポランニー・イリイチ・玉野井芳郎の思想と「水」のテーマ}, volume = {71}, year = {2022} }