@article{oai:kansai-u.repo.nii.ac.jp:00022103, author = {髙橋, 聡}, issue = {4}, journal = {関西大学経済論集}, month = {Mar}, note = {従来のプルードンの経済学研究は、その多くがスミスやマルクス研究をベースにしていた。これにより、彼の経済学は商品交換経済を対象とするものと長らく解釈されてきた。これに対して本稿は、プルードンの経済学が互酬(reciprocité/mutualité)の原理をその内に含み、とりわけ銀行構想の中にこの原理が生かされていることを明らかにする。そのために、マルセル・モースとカール・ポランニーの議論を借りて、プルードンのテキストにおける互酬経済の原理を画定する。とりわけ彼の互酬論の着想が、交換経済より以前の最古の貸し借りの信用経済にあり、近代的私的所有権とは異なる所有構造を土台とすることを明らかにする。これに加えて、彼のサーヴィス概念が、賃労働だけでなく社交の互酬関係を含むという解釈を示す。最後に、プルードン銀行のしくみを概説し、そのアイデアが地域通貨、マイクロクレジット、フードバンクなどのサーヴィス・物資の流通と人間の交流の中に息づいていることを示す。, 植村邦彦先生退職記念号}, pages = {195--214}, title = {P.-J.プルードンの互酬経済の原理}, volume = {71}, year = {2022} }