@article{oai:kansai-u.repo.nii.ac.jp:00022101,
 author = {古松, 丈周},
 issue = {4},
 journal = {関西大学経済論集},
 month = {Mar},
 note = {本稿の課題は、ポール・A・バランがふたつの移行論争を乗り越える議論を示していたことを明らかにすることである。ここで、ふたつの移行論争とは、1950年代にモーリス・ドッブ、ポール・M・スウィージーを中心とした論争、そして1970年代にアンドレ・G・フランクとエルネスト・ラクラウを中心とした論争である。封建制から資本主義への移行について、ドッブはその内的矛盾に起源を求め、スウィージーは商業の復活による外的力にその起源を求めた。後にフランクはこの論争を内的矛盾と外的力の相互作用として止揚し、資本主義の進入によって資本主義となった周辺を低開発と分析した。フランクを批判したラクラウは、低開発は封建制と資本主義の両立から生まれることを指摘した。バランは『成長の政治経済学』でこれらの論点をすでに指摘し、さらに資本主義的合理性を歴史的に把握し、批判する客観的理性による批判を示していた。, 植村邦彦先生退職記念号},
 pages = {151--170},
 title = {移行論争とポール・A・バラン : 資本の本源的蓄積と客観的理性},
 volume = {71},
 year = {2022}
}