@article{oai:kansai-u.repo.nii.ac.jp:00022100, author = {北川, 亘太}, issue = {4}, journal = {関西大学経済論集}, month = {Mar}, note = {本稿では、私が、実際に「雇われないで生きる」ことを望む人びとを観察したり、彼らと会話しながら、「日常的コミュニズム」の大切さに気づいていく過程を描いた。私が観察した共同体(奈良県宇陀市 榛原(はいばら)駅前商店街の「ながぼ荘(そう)」)では、かけがえのない価値が日常的コミュニズムの関係性のなかで生じており、日常的コミュニズムの強化が共同体の今後の発展にとって決定的に重要であることが、調査を通じて徐々に見えてきた。読者には、この過程を追いかけてもらうことで、この論理の大切さ、そして、他の論理(行動原理)とうまく調整を図っていくことの重要性を感じとってほしいと願っている。くわえて、本稿では、私がこの共同体を調査するなかで浮かび上がってくる「搾取」とそれに対する「抵抗」についても描いた。調査を進めると、この共同体では、仕事の「実績」がリーダーに搾取されている(とその他の構成員が感じている)ことが見えてきた。ただし、それは、彼らにとっては死活的な問題ではあるが、私からすれば、とても「緩やかな」搾取であるように思えた。同時に、彼らが、この緩やかな搾取に対して、やはり緩やかに抵抗していることも見えてきた。搾取と抵抗という、共同体(ながぼ荘)における隠された対立を処理しようとするときにも、日常的コミュニズムが解決の鍵になるだろう。, 植村邦彦先生退職記念号, 本稿は、関西大学長期学術研究員制度、JSPS科研費(基盤研究(C) JP20K01490および若手研究JP21K13268)の助成を受けたものです。}, pages = {115--149}, title = {仕事の実績の緩やかな搾取と抵抗 : フリーランスの共同体における日常的コミュニズムをめぐる摩擦}, volume = {71}, year = {2022} }