@article{oai:kansai-u.repo.nii.ac.jp:00021074, author = {山住, 勝広 and Yamazumi, Katsuhiro}, journal = {活動理論研究}, month = {Jul}, note = {新型コロナウイルスのパンデミックは、知識・技能の個人的獲得という「交換価値」の側面に教育の成果を還元しようとする傾向にいっそう拍車をかける一方で、学校での学びが、私たちが共に協働して生きることにとって具体的で固有の意味をもち有用なものにもなるという「使用価値」の側面に対するニーズを、かつてないほど高めてもきている。「文化・歴史的活動理論」は、対象に働きかけ働きかけられる「集団的活動」の中で、「集団的活動」を通して、対象の「使用価値」を新たに発見して創造し、同時にそのことによって自分たち自身を作り直していく人間形成、すなわち教育の営みをとらえる枠組みである。活動理論は、現在、人間の個人的な行為を問題にする第一世代、人間の集団的な活動システムについて考える第二世代、そして複数の異なる活動システムの間の相互作用やネットワークを研究対象にする第三世代を経て、第四世代の段階へと発展してきている。そこでは、私的所有や利潤動機という考えがもたらす人道上、そして地球環境上の危機を批判的に乗り越え、社会の倫理的な正しさやエコロジカルな持続可能性といった「共通善」、そしてコモンズ(共有財産)を創り出していく人間の活動と自主的連帯、集団的創造性がメインテーマになっている。}, pages = {1--12}, title = {第四世代活動理論の展開とコモンズとしての教育への転換 : 学びの使用価値の再発見と拡張へ}, volume = {6}, year = {2021} }