@article{oai:kansai-u.repo.nii.ac.jp:02001243, author = {山根, 倫也 and Yamane, Tomonari and 並木, 崇浩 and Namiki, Takahiro and 白﨑, 愛里 and Shirasaki, Airi and 中田, 行重 and Nakata, Yukishige}, journal = {関西大学心理臨床センター紀要}, month = {Mar}, note = {本稿は、体験過程療法の立場であるLietaer(2002)、Encounter-orientedの立場であるSchmid(2003)、統合的アプローチの立場であるBohart(2012)の論考を紹介し、パラダイム間におけるPCAのアイデンティティに関する主張の差異から、個々のThが探求すべきパーソン・センタードの本質の検討を試みるものである。近年、PCAの中にもさまざまなパラダイムが生まれたことにより、「パーソン・センタードの本質とは何か」というテーマを中心とした各パラダイム間の論争が巻き起こり、海外を中心にPCAのアイデンティティに関する議論が活発に行われるようになった。Lietaerは体験過程療法の立場から、PCAに特有のものとして「体験する自己に焦点を当てること」と「治療関係における4つの側面」を挙げたが、その論考に対しSchmidは「ひと」という概念がPCA固有のものであり、PCAの本質とは「ひととしての人間観」であると主張した。一方で、Bohartは統合的アプローチの立場から、PCAの本質は「Clを信頼する」ことであり、Clを自己組織化の叡智を持った主体的な自己治癒者としてみることを論じた。3者の論考から、PCAにおける「アイデンティティの基準」、「人間観」、「中核条件の捉え方」を取り上げ、各パラダイム間における主張の差異を検討した。末尾では、パーソン・センタードのThは、自身の臨床をこれらの歴史的な論争と照らし合わせ、自身の体験と共に内省する必要があることを論じた。}, pages = {65--75}, title = {特集 : パーソン・センタード・セラピーの展開 : パーソン・センタード・アプローチの本質とアイデンティティに関する論争 : Lietaer(2002)、Schmid(2003)、Bohart(2012)の比較}, volume = {15}, year = {2024} }