@article{oai:kansai-u.repo.nii.ac.jp:00018895, author = {並木, 崇浩 and 白﨑, 愛里 and 山根, 倫也 and 小野, 真由子}, journal = {関西大学心理臨床センター紀要}, month = {Mar}, note = {本稿はパーソン・センタード・アプローチにおける本物であること(authenticity)について、対話や関係の観点から論じた、Schmid(2001a)の"Authenticity: the Person as His or Her Own Author. Dialogical and Ethical Perspectives on Therapy as an Encounter Relationship. And Beyond." を紹介しつつ、彼の論考について考察するものである。近年、出会いや対話といったより相互的な視点が再評価されており、その動向を捉えるうえでも、Schmidの論考は意義があるといえる。Schmid(2001a)は本物であることを常に関係の文脈で捉えており、人が「ひと」となるには、当人が他者との関係、出会いの中で本物である必要があると論じる。そして、このパーソン・センタードな出会いやそれに至るプロセスをSchmidは他者性やプレゼンス、我−汝の概念を用いながら描写している。特に、彼はパーソン・センタードな出会いにおける弁証法的プロセス、つまり「どちらも」の視点、さらには「私たちの視点 We-perspective」から「ひと」を捉えること、グループ・アプローチの重要性を説いている。最後に、社会的次元や政治的次元から、パーソン・センタード・アプローチの在り方や「ひと」を捉え直している。以上の論文に対する考察として、筆者はSchmidの立場の特徴、パーソン・センタード・アプローチの射程範囲、そして本論をどのように読むことで私たちが本物であることを学べるかについて論じた。, 特集 : パーソン・センタード・セラピーの展開}, pages = {71--80}, title = {人が「ひと」として本物であること : Schmidの論文から学ぶⅠ}, volume = {12}, year = {2021} }