@article{oai:kansai-u.repo.nii.ac.jp:00014650, author = {前出, 経弥}, journal = {Psychologist : 関西大学臨床心理専門職大学院紀要}, month = {Mar}, note = {人は暗在的に感じられた体験の側面を明在的に言い表し、その表現に刺激され、さらにそこから暗在的な体験を生じ、その繰り返しにより体験が進展することをGendlin.Eが「体験過程」と名付けた。その体験過程の原理に注目した心理療法をフォーカシング指向心理療法といい、それを技法として教示する場合は「フォーカシング」という。フォーカシングでは一般に以下のステップを用いる。クリアリング・ア・スペース(以下CAS)、フェルトセンスを感じる、見出しを付ける、共鳴させる、尋ねる、受け取るという6ステップが提唱されている。そのなかでもCASはそれ自体でも援助的であるとされ、度々注目される。CASとは「空間をつくる」作業のことであり、気がかりなことをひとつずつ置いていく作業のことである。そのCASを行なう方法としてはイメージによるものだけでなく、付箋を用いる方法やアートを用いて実際にそれを自分から間がおけるところに置くという方法が行なわれている。本研究では「漢字一字」をハンドルとしてフェルトセンスを表現する方法を提示する。本法は「漢字一字」を書いた用紙を並べ、さらに「漢字一字」では表現しきれないニュアンスを表現できるように付箋を用いたCASを実施したものである。実施手順として個人内だけでなく個人間の交流による体験過程の推進を期待し、グループワークの結果を提示する。さらに「漢字一字」でフェルトセンスを言い表す意義について論じ、またグループでワークを行なう意義について考察した。}, pages = {51--59}, title = {漢字一文字で言い表す : フォーカシングを通して}, volume = {1}, year = {2011} }