@article{oai:kansai-u.repo.nii.ac.jp:00013023, author = {乙政, 正太 and 向, 真央}, issue = {1}, journal = {關西大學商學論集, The business review of Kansai University}, month = {Jun}, note = {本研究の目的は,わが国の社債市場において,社債投資家 (bondholders) が投資意思決定のために会計情報を活用しているかどうか,つまり,社債市場において利益情報の価値関連性 (valuerelevance) が存在するかどうかを実証的に検討することである。さらに,固定的な請求権 (fixedclaim) が毀損しそうな場合に,利益情報が社債投資家の意思決定にどのような影響を与えるかを考察する。固定的な請求権とは,社債発行から償還までの期間において,確定した利息と元本が得られる社債投資家の権利である。実証分析の結果,次の3点が明らかになった。第1に,社債リターンを適切に評価するために会計情報,特に会計上の利益情報が社債投資家にとって役立つものであった。第2に,社債リターンと利益情報の関連性は固定的な請求権の毀損可能性によるデフォルト・リスクの程度に依存してより強くなっていた。公表された利益情報はデフォルト・リスクに応じて価値関連的になると考えられる。第3に,将来キャッシュ・フローの見通しの悪化を招く損失情報は社債市場において有益な情報であった。社債投資家の将来的な期待ペイオフが下方に落ち込んだ場合に,その企業が公表する利益情報は社債市場においてより有用であり,投資意思決定にその情報が反映されている可能性が高い。これらの統計的証拠は,社債投資家にとって,利益数値が投資意思決定のための有用な情報内容を包含していることを示唆している。つまり,株式市場と同様に,社債市場において会計情報は価値関連的であることが裏付けられた。, 本研究は,JPS科研費JP18H00913による助成の成果の一部である。}, pages = {1--23}, title = {社債市場における利益情報の価値関連性}, volume = {64}, year = {2019} }