@article{oai:kansai-u.repo.nii.ac.jp:00012852, author = {竹口, 智之 and 麻生, 迪子}, journal = {関西大学高等教育研究}, month = {Mar}, note = {本研究は、成人期前期の工学系大学院留学生13名を対象に、専門分野及び日本語学習を選択・継続することで、いかにして自我同一性を発達していたかを分析している。従来「なぜ日本語を学習するか」という研究課題は、主に動機づけ理論で展開されてきた。これに対して本研究では自我同一性の発達や、工学系大学院留学生が描く理想的な自己への接近に、重点が置かれている。修正版グラウンデッド・セオリーによって分析した結果、以下のコア・カテゴリーが抽出された。それは、高等課程進学以前に、技術者として生きていくための決心と具体的な判断基準、及びその要因に関する【母国における自己確立の過程】、大学院に入学して以降、理想的な自己と現実の差を実感せざるを得ない出来事、そして理想的な自己と現実の差を埋め合わせようとする働きかけに関する【来日以降の理想的自己への葛藤と具体的方略】、日本社会進出のための知識を希求し、またこれまで蓄積した自身の総合力を発揮しようとする姿勢という【向社会性】である。上記の結果は、成人期前期の工学系大学院留学生の学習目的を知るには、彼らがこれまで辿った経緯や人間関係に着目することが重要であることを示唆している。また、教室活動と「理想的な自己」をいかに学習者に意識づけられるかを、教育側は計画していく必要がある。}, pages = {47--57}, title = {工学系大学院留学生による自我同一性の形成過程 : 成人期前期の学生を対象に}, volume = {8}, year = {2017} }